男山(永山二ノ七・山﨑與吉社長)で一日、軒先に吊るす酒林(さかばやし・杉玉)の製作が公開された。

 酒林は、杉の葉を束ねて丸く刈り上げたもので、新酒の季節に酒蔵の軒先に吊るし、新酒が出来たことを知らせる役割を持っている。初めは青々としているが、徐々に茶色く色づいていく様子を、酒の熟成と重ね合わせる習慣が蔵の伝統文化となっている。

 男山では、秋田から杉の葉を取り寄せている。八年前から酒林作りを担当する高浜美晴さん(58)が手作業で、大きい酒林(約三十㌔)を一つ、小さい酒林(約十㌔)を三つ製作。七日(火)、今年の新酒「今朝の酒」の発売に合わせて、正面入り口や資料館に吊るす予定だ。