映画「わたしは、ダニエル・ブレイク」の上映会が十二月十七日(日)、シアターカンダ(三ノ八神田館三階)で行われます。旭川映画村(多田裕哉代表)の第百八回例会としての開催です。

 ――イギリスで大工として働く五十九歳のダニエル・ブレイクは、突然心臓の病に襲われ、医師から働くことを止められます。ダニエルは国の援助を受けようとしますが、複雑に入り組んだ制度に押し潰されそうに。そんな中、シングルマザーのケイティと出会います。二人の幼い子どもを抱えて仕事もない彼女を何とか手助けするダニエル。やがて彼らの間に家族のような温かな絆が生まれていきます。しかし、容赦ない現実が彼らを待ち受けていました。

 かつて「ゆりかごから墓場まで」というスローガンのもと、社会福祉政策が充実していたイギリスですが、財政悪化を背景に制度が複雑に入り組み、援助を受けられない人が続出。その社会問題をケン・ローチ監督が描きました。日本の社会保障制度と比較しながら観るとより興味深い作品です。

 上映開始時刻は①午前十一時、②午後一時半、③同四時。チケットは、一般前売り千二百円(当日千五百円)、高校生以下千円(当日のみ)。市内の冨貴堂(南六条店、豊岡店、末広店)、こども冨貴堂、ジュンク堂書店旭川店、ホテルカンダ、コープさっぽろ文化教室(永山シーナ、ルミネ東光)で取り扱っているほか、電話(TEL23―3623、旭川映画村)でも予約できます。