旭山動物園のファンクラブ、旭山動物園くらぶ(森禎宏理事長)は、市内小学校の児童を旭山動物園に送迎するためのバス借り上げ代金として三百万円を旭川市に寄贈した。

 寄付は、子どもたちに「命の大切さ、ぬくもり」を感じてもらおうとの趣旨で平成二十二年度から行われていて、累計額は二千六十万円、バスの台数にして六百台以上になる。今年度は一学期に十六校から約千人の児童が、二学期には三十二校から約二千二百五十人の児童が来園。こども牧場でモルモットやウサギに触れたり、動物へのエサやりを観察したり、バックヤードを見学するなどした。

 二十一日、市教育委員会の教育長室で感謝状の贈呈式が行われ、赤岡昌弘教育長から森理事長に感謝状が贈られた。

 森理事長は贈呈式の終了後、「来園者が三百万人を超え非常に混雑した頃、市内の子どもたちが動物園を離れて行き、動物園への遠足すら中止にせざるを得なかった学校もありました。本来は市民のための動物園であるべきなのにという反省の思いを込めて、子どもたちに再び動物園に来てもらえるように取り組んできた事業です」と話していた。