師走、大掃除の時期、昭和の雰囲気を伝える「おかだ紅雪庭」(旧岡田邸・五ノ十六)で十二日、「お掃除講座」が開かれた。

 講師は、ダスキンなどで二十年の経験を積んだ、お掃除のプロ柳原美由紀さん。子どもを連れた女性や男性ら参加者は六人。

 柳原さんは、「汚れにくい家をつくることです。モップやクイックルワイパーを使って、ほこりを取る生活習慣をつける。料理の吹きこぼれも、こぼれたらすぐに拭く。台所は使い終わりにシンク回りの水分を拭いておく。お風呂も、上がる前にシャワーで流す。これだけでずい分違います」などと掃除の基本を解説した。

 実技では、マットレスにこぼしたしょう油を乾いた布とスプーンを使ってシミを作らない方法を伝授。また、重曹や台所用の酸素系漂白剤を四十℃以上のお湯に溶いて、ガスレンジの頑固な汚れを浸け置きする技を体験した。

 参加した吉木憲子さんは、「重曹を使って、こんなに簡単にピカピカになるなんて驚きました。何より、毎日細かにお掃除をするのが一番なのだと知らされました」と笑顔で話していた。

 講座の後は、おかだ紅雪庭の特製「お昼ご膳」をいただきながら、お掃除談義に花が咲いた。