永山南きづなカフェの「クリスマス会」が十二月二十七日、永山住民センターで行われた。地域の民生委員や町内会の役員、施設関係者らでつくる推進委員会の主催。

 きづなカフェは二〇一六年四月から三カ月の試行期間を経て、八月から毎月第四水曜日に開催している。永山南地区に住む高齢者や認知症の人、障がい当事者とその家族、幼い子どもを持つ保護者などが、毎月二十~三十人が参加する。十二月は特別にクリスマス会としての開催だ。

 この日は前日の猛吹雪の余波で雪が降り続いていたが、二十五人が参加。推進委員会のメンバーやボランティアら十五人が、五班に分かれて座っている参加者とともにお茶やコーヒーを飲み、ケーキやお菓子を食べながら会話を楽しんだ。

 ギターとアコーディオンのボランティア・デュオ「野の花」による演奏にも聞き入った。「函館の人」や「りんご追分」など懐かしの演歌には盛んな拍手を送り、クリスマスソングの「きよしこの夜」は皆で声を揃えて歌った。

 推進委員会の古川稔事務局長は「認知症の方は、ここに来たことも、家や施設に帰ると忘れてしまうようなんですが、『昔はこうだったんですよ』とよく話してくれます。きっと昔のことを思い出すんでしょう」と話す。

 きずなカフェの参加費は、大人百円。子どもは無料。予約なしに一般の人も参加できる。