旭川工業高校建築科の卒業設計発表会が昨年十二月二十二日、同校視聴覚室で行われた。買物公園、旭山動物園、旭川市庁舎の三つのテーマで、今春卒業する三年生が設計作品を発表した。

 今年の卒業生は三十九人。発表会は例年冬休みの後に開かれるが、今年度は冬休みの前になった。

 会場には、卒業生の就職内定企業や建築士会などの協力団体、保護者などが訪れた。また一、二年生も先輩たちの発表に聞き入った。

 買物公園に人を呼び寄せるためにシンボルタワー「あさっぴータワー」を建設する作品や、市民が集えるカフェや児童遊戯場、イベントスペースを設置した旭川市庁舎、旭山動物園に日本初のオーストラリアに生息するカモノハシの姿や生態を様々な角度から観察できる「カモノハシ館」建設など、斬新なアイデアの作品が次々に発表された。

 あさっぴータワーを設計した草野泰士さんは「どうしたら、買物公園に多くの人が訪れ、活気のある場所にできるかを考えて設計しました。今年は時期が早く、時間がなくて大変でしたが、ぎりぎりで完成して良かったです」と話していた。