「生きていて楽しい事はひとつもない」――。韓国・京畿地方北部にある、米軍キャンプ近くの旧歓楽街でひっそりと生きる三人の元売春婦にカメラを向けたドキュメンタリー映画「蜘蛛の地」(二〇一三年/韓国/百五十分)の上映会が十日(土)、まちなかぶんか小屋(七条買物公園)で行われます。まちなかぶんか小屋の自主企画「土曜シネマⅤ ドキュメンタリー・ナウ」の一環で、特集「痛みと共に生きる」の第二弾です。

 今は廃墟となった跡地をさまよう彼女たちの姿、そして記憶の断片が、入念に作り込まれた忘れがたい映像とともに、置き去りにされた哀切極まりない真実を暴露する――。

 監督はキム・ドンリョンとパク・ギョンテ。山形国際ドキュメンタリー映画祭二〇一三に出品されました。

 上映は①午前十時②午後二時③午後六時半からの三回。開場は各回とも開演の三十分前です。定員三十人。

 前売りチケットは千円(当日千二百円)。まちなかぶんか小屋、こども冨貴堂、ジュンク堂書店旭川店で取り扱っています。

 問い合わせと予約は、まちなかぶんか小屋(TEL・FAX23―2801、メール bunkagoya@sky.plala.or.jp)へ。