旭川出身で国内のドローン空撮の第一人者、請川博一さん(56)ら映像のプロフェッショナルが制作した旭川理容美容専門学校(岸谷義人理事長)のプロモーションビデオが完成し八日、同校(四ノ十二)講堂で完成発表会が開かれた。

 ビデオ制作は、岸谷理事長が請川さんと話す中で何気なく発した「学生が集まらない」という一言から始まった。この言葉を聞いた請川さんは、「地方にいても自分の指先の技術で全国、世界にアピールできる理美容師は自分の仕事と同じだ」と思い、ビデオ制作による支援を申し出た。請川さんは、知り合いの映像監督やカメラマン、振付師らに学校の現状や熱意を伝えて協力を依頼、十一人のプロフェッショルが集まった。

 撮影は昨年十月二十四、二十五日の二日間で行い、三カ月の編集作業を経て完成した。発表会には同校の学生八十三人に加え、学校関係者や制作スタッフら約百人が集まった。

 お披露目を前に請川さんは「今回の制作スタッフは映像業界の最前線で活躍する人ばかりです。打ち合わせや編集作業などを仕事の合間を縫って行い、完成させる事が出来ました。理事長の何気ない一言で始まったプロジェクトですが、お金の無い中、本当に皆さんにはプロフェッショナルな仕事をして頂きました。約四分間の映像ですが、色んな技術や思いが詰まっています」と挨拶した。

 上映がスタートすると、会場の学生からは歓声が上がった。菅野里歩さん(一年)は「素直に凄いなあと思いました。普通に動いていたのにプロの手にかかるとテレビのように仕上がっていました。ツイッターなどのSNSを使って拡散して行きたいです」と話していた。

 映像は同校のホームページやフェイスブックページなどで公開中だ。