髙砂酒造(新居隆社長・宮下十七)の新プロジェクト「KURA Challenge」(くらちゃれんじ・通称 蔵チャレ)による企画商品「純米生酒 若蔵」が今年も仕込み中だ。

 蔵チャレは同蔵の若手リーダーの岩崎純一さん(38・営業部)を始め、製造や総務など各部門の若手七人で昨年から企画・進行するプロジェクト。それぞれの得意分野で取り組み、「飲む北海道スイーツ」をテーマに掲げて「若蔵」を造りあげる。

 今年は、昨年よりもアルコール度数を下げながらも、香りは華やかに仕上げようと、昨年の倍の四千㍑を仕込んでいる。二月十三日現在、留仕込み中(三段仕込み最終工程)で、三月中旬に上槽(搾り)、五月下旬に生酒を、九月に火入れ酒を販売する予定だ。

 製造部門から参加している石井佑樹さん(33)は「今年は、低アルコールと香りにこだわって仕込みをしています。昨年よりも飲みやすい酒を目指しています。多くの若者に飲んでもらえる日本酒になればと思います」と期待を込める。

 リーダーの岩崎さんは「昨年は、製造量も多く無かったので比較的早い段階で商品が無くなってしまいました。今年は昨年の倍の量を製造しているので、一人でも多くの若者に飲んで頂ければ。また、このプロジェクトは自分たちのスキルアップも目的の一つです。違う部門から集まった仲間がお互いの仕事を理解して進めることで、全員の意識も変わってきています。今後も続けて行きたいと思います」と話していた。

 純米生酒「若蔵」は五月下旬に発売の予定。一八〇〇mlと、七五〇mlが全国の酒販店に並ぶ。