「旭川しんきん産業振興奨励賞」の授賞式が十二日、旭川信用金庫(原田直彦理事長)本店で行われ、市内の三事業者が受賞した。

同賞は一九九二年(平成四年)に旭川信用金庫が設立。旭川、富良野地区で新技術・新商品・新サービス・新デザインなどを開発し地域の産業振興に貢献した事業者が対象だ。今年度はエントリーした十二事業者の中から、振興賞に北海道米菓フーズ(廣島敏郎社長)、奨励賞に世良鉄工(三上正幸社長)とネクシス光洋(寺林修社長)が選ばれた。

授賞式の冒頭、原田理事長は「今年は十二事業者から応募があり、特に熱い思いにあふれ、地元の産業振興に貢献されて、今後益々の発展が期待される三事業者が受賞されました。いずれも今後、当地域をリードしていく事業となる事を期待します」と挨拶。

振興賞を受賞した北海道米菓フーズの廣島社長は「受賞した『焼きおかき』は、通常の油で揚げたおかきの賞味期限が百二十日だったものを、道立総合研究機構食品加工センターとの共同開発により、ノンオイルで製造することで倍の二百四十日にすることができました。国内販売はもとより海外輸出においても優位性の高い商品です。これからも旭川を代表して一生懸命頑張って行きたいと思います」と今後の展望について話した。

受賞者には振興賞に五十万円、奨励賞に各三十万円がそれぞれ賞金として贈られた。