サケの稚魚放流体験会が二十一日、ツインパープ橋下の忠別川支流のポン川河口付近で行われた。忠別川の自然に親しむ会(北島惇二代表)と旭川・森と川ネット21(守屋敬義ら共同代表)の主催。

晴天のもと、旭神や神楽岡、緑が丘、神居地区などから家族連れ約百二十人が参加。約二千四百匹の稚魚を、各自が持参してきた容器に移し替え、次々と水辺の流れに放した。稚魚は昨年十一月下旬、千歳採卵場から譲り受けた受精卵を、親しむ会会員や幼稚園などで飼育してきた。

わかば幼稚園(緑が丘二ノ二)の佐藤公文園長は「大雪と石狩の自然を守る会の時から継続して十五、六年間続けて、園内で卵をふ化させ、稚魚を育てています。今年は千匹ほどの稚魚を育てました。エサやりも子どもたちが、一生懸命手伝ってくれます」と笑顔で話した。

めばえ幼稚園の梅田正貴園長も「親しむ会から約百個の卵を預かり、ふ化させて稚魚を育てて十年です。今日の日を園児は楽しみにしていました」と約十五人の園児が保護者と参加した。

北島代表は「二〇〇九年から放流をはじめ、今年で十年を迎えました。昨秋、自然産卵床の数を調べたら、二百五十床ありました。ぺア数で換算すると五百匹が遡上した計算になります。もっともっと多くのサケが遡上してくるよう子どもたちと共に願いを込めて、放流しています。これからも続けていきたい」と話した。