動物園を塗装できれいにしよう――。旭山動物園の夏期開園(二十八日)を前に二十二日、旭川塗装工業協同組合青年部(大西良和部長)が園内の施設を塗装するボランティアを行った。

今年で九回目の取り組みだ。同青年部の会員や家族をはじめ、旭川鉄工青年会(村井豊会長)、NPO旭山動物園くらぶ(森禎宏理事長)、旭川高等技術専門学院から約二百三十人が参加。これまでで最高の参加者数となった。

今回は旭山動物園の要望に応えて、こども牧場の柵を塗り替えた。保護者と一緒に参加した子どもたちもハケを手に手伝い、一時間ほどで塗り終えた後は、動物園の職員のガイドで、閉園中の園内で動物観察を楽しんだ。

今回のボランティア活動で、ぺんぎん館、あざらし館、ほっきょくぐま館の入口と出口の路面に、それぞれの動物と矢印をデザインした案内サインの塗装が行われた。これら三つの施設では、出口から入ろうとしてしまう人が多く、その問題を解決しようとの試みだ。

三施設での作業は、ほとんどすべてを旭川高等技術専門学院色彩デザイン科の学生が担当。青年部の大西部長は「学生さんたちには、春休みに下見に来てもらって五つのデザイン案を出して頂き、コンペをして坂東園長が選びました。組合で塗装の準備をした後は、ほとんどの作業を学生さんが手際良くこなしてくれました。案内サインがうまく機能すれば、来年も別の施設で行いたいと考えています」と話していた。