第八十九回旭川地区メーデーが一日、市民文化会館大ホールで行われ、連合加盟の組合員ら約九百人が集まった。道旭川地区連合と実行委員会(高橋紀博実行委員長)の主催。

スローガンは「平和・人権を守り、あらゆる差別を無くそう! 働く者のための働き方改革をすすめ、すべての仲間と結集しよう!」。

高橋委員長は「平成の三十年間を振り返ると、バブルがはじけ、経済が停滞し、労働環境が悪化し非正規労働者が増加し、格差が生まれた。ここ三年間は賃金の底上げを図る春闘を組んできた。差別や格差をなくし、安心して暮らせる社会の実現を目指し、労働者の立場に立った改革を進めていくためにも、運動の輪を広げていこう」と訴えた。

来賓の西川将人市長は「格差の拡大や、長時間労働による過労死などが全国的な問題となっている。労働者の思いがそれぞれの職場で実現されるよう、私も市長の立場で一緒に取り組んでいきたい」と激励した。

メーデー宣言や統一地方選、参院選の勝利に向けた特別決議などを行った後、デモ行進。七条緑道から昭和通りに出て一条通りまで、「格差社会を許さない!」などとシュプレヒコールを上げながら、歩いた。

今年のメーデーでは、式典が始まる前に、地元の落語愛好家でつくる「旭笑長屋」の三人が一時間にわたり、会場の笑いを誘い、雰囲気を盛り上げた。