旭川市内の高校演劇部員が集まって一つのステージを作り上げていく「劇団氷点華」の公演が二十六日(土)、市公会堂で行われる。十一回目となる公演は、二〇一四年に全道高校大会で札幌藻岩高が上演した「踊る藻岩高校」を、劇団氷点華バージョンに潤色した「踊る氷華高校~ウルトラマンより愛を込めて~」を上演する。

活動は一校では成しえない大きな舞台づくりを通して交流し、舞台技術の向上を図るのが目的。道内でも複数校が集まって活動するのは珍しいという。

今年は市内九校から約八十人が参加。三月下旬に台本準備やキャストオーデションを行った。実行委員会(舞台監督、演出を含む)を中心に、キャスト、制作、照明、音響、大道具、衣装の各セクションに生徒を配置し、公演に向けて準備してきた。

旭商会館で四月から土・日曜日などに立ち稽古が始まり、今月八日からは本格的な稽古がスタート。毎日放課後に集まり、本番に向けて熱のこもった稽古を続けている。

作品は、高校を舞台にした等身大のストーリーで、夢を諦めずに追いかける高校生の物語。キッチンと図書室の大掛かりなセット、奇抜な衣装などが見どころだ。また、今年初めて昼、夜の二ステージにも挑む。

実行委員長の木村友香さん(旭南三年)は「年配の方には、高校時代の懐かしさを感じてもらえ、高校生は共感できるストーリーになっています。演劇は見ていても、やっていても楽しいということを伝えたいです」と力を込める。

当日は、昼の部が午後一時開場、同一時半開演。夜の部は午後五時半開場、同六時開演。入場料は中学生以上五百円(小学生以下は無料)。チケットはギャラリープルプル(七条買物公園)、まちなかぶんか小屋(同)のほか各校演劇部で扱っている。