東川町の長谷川郁美さん(34)から、「永山に丹頂鶴がいました! 珍しいですよ!」とメールが送られてきた。緑の水田にスクッと立つ二羽のタンチョウの写真が添付されていた。

電話で話を聞くと、六月二十四日午後二時半ごろ、東旭川の工業団地から永山方向に向かい、大きなカーブを過ぎて永山墓地の手前のあたりの水田だという。

写真が趣味で、いつもカメラを持ち歩いているという長谷川さんが、車を停めて撮影した写真をメールで届けてくれたというわけだ。
日本野鳥の会旭川支部の柳田和美支部長にメールで写真を送り、話を聞いた。

――タンチョウは、二〇〇五年に西神楽で確認されたのが最初で、鷹栖にも飛来しています。その後、一一年に永山新川、一二年に西神楽でも確認されて、同年五月二十二日号のあさひかわ新聞に載っています。

――このカップルは、剣淵で確認された後、今年五月上旬には鷹栖で、その後六月上旬に東旭川町旭正、そして中旬には再び鷹栖で目撃され、今回は永山ですね。二歳くらいで、繁殖年齢には達しています。おそらく、繁殖する土地を探しているんだと思います。

――安全で、子どもを育てるに十分な餌がある場所を探しているんでしょう。でも、この地域は水田が多く、農薬や餌の問題もあって、悩んでいるんだと思います。この地域に執着していますが、もしかするとサロベツの方に飛んでいくかもしれませんね。

二十九日には、「当麻にタンチョウがいた」という読者が、スマートフォンで撮影したタンチョウを見せに来社してくれた。さて、旭川地域に繁殖の適地はあるのか――。