六月二十七日、読者から「この十日間ほど石狩川の河川敷にハクチョウと思われる鳥がいるので、お知らせします」というメールが届いた。確認に行ったが、発見できなかった。その旨を知らせると翌日、詳しい場所を説明するメールが届いた。

「いました。いました」。記者の前を川に目を向けて歩いている七十歳代の男性も「まだ、いるなぁ」とひと言。聞いてみると「一カ月ぐらい前からいる。きっとケガをしているのだろう」と言う。

北海道上川総合振興局環境生活課の担当者に、ケガをした野生動物の保護について聞いた。

「石狩川のハクチョウについては、市民から電話があり、確認に行きました。左羽が折れていて飛べませんが、エサは取れているので現在のところは大丈夫のようです。基本的には、自然の動物は自然に任せています。このまま見守ってあげてください」とのこと。