「~アールヌーボーからアールデコへ~西洋アンティークコレクション」展がギャラリーシーズ(市内旭町二ノ三・久木佐知子代表)で開かれています。

 十九世紀の中ごろ、浮世絵や琳派、柿右衛門様式など日本の美術品はヨーロッパへ輸出され、印象派の絵画や工芸に大きな影響を与えて、「ジャポニズム(日本趣味)」と呼ばれる一大ブームを巻き起こしました。

 今展では、その影響を色濃く映すアール・ヌーボーやアールデコの時代の代表的な十作家(工房)の作品二十五点を展示します。

 アールヌーボー期を代表する作家、エミール・ガレの「湖水風景文ベイユーズ」(一九〇〇年頃)、アール・デコ全盛期のルネ・ラリックの「香水瓶 銀の芥子」(一九二七年頃)、オールド・ノリタケ「風景図足付双耳花瓶」(一八九一~一九二一年頃)などのほか、オールド・バカラ、アンティークマイセン、ドレスデンなど、今日まで営々と続いている名門の作品が並びます。

 久木代表は、「道立旭川美術館で、『フランス近代絵画と珠玉のラリック展』が九月二日まで開かれています。併せてご鑑賞いただければ」と話しています。

 三十日(月)まで。午前十一時から午後六時半。火曜日休廊。問い合わせは、ギャラリーシーズ(TEL53―8886)へ。