釧路市で開かれる公募展「米坂ヒデノリとふるさとのこどもたち展」が道内のこどもを対象に、絵画や立体造形の作品を募集しています。同展は、「あーとすたじおBENIO」と釧路市民文化財団が主催して、八月十日から十二日まで、釧路市民文化会館(市内治水町十二ノ十)で開催されます。

 米坂は一九三四年(昭和九年)釧路市生まれ。高校生だった五〇年に油彩で全道展に入選。東京芸大彫刻科に入学し、首席で卒業。東京の最高裁判所大ホールの正面レリーフ「神の国への道」を手がけるなど、道内外で数多くのモニュメントを制作。二〇〇五年北海道文化賞、〇九年北海道文化功労賞など多数の受賞歴があります。一九八七年に空知管内栗山町に移り住みましたが、晩年は故郷・釧路に戻り、一六年に亡くなりました。

 米坂は「ボクの勉強をボクだけのものに終わらせたくない」と、生涯を通じて子どもたちに芸術の種をまき続けました。生前、傘寿記念展と同時開催で、第一回公募展を実施しました。今回は北海道命名百五十年記念事業の一環で、没後三年を記念する第二回公募展です。

 対象は、道内に住む幼児から中学生。大きさは最大、絵画がB3サイズ(三百六十四㍉×五百十五㍉)、立体造形は三十五×三十五×三十五㌢まで。テーマは自由。出展料は無料ですが、送料などは各自が負担。ハガキサイズの紙に、氏名・年齢・住所・学校名・学年・電話番号を記入し、作品に添付すること。締め切りは今月二十八日。

 米坂ヒデノリ賞や釧路市教育長賞、釧路市民文化振興財団賞などのほか、応募者全員に記念品が贈られます。

問い合わせと作品の送付先は、事務局(TEL・FAX 0154―23―0002、〒085―0055 釧路市治水町十二ノ十、釧路市民文化会館三階ギャラリー ラ・メール内、メール lieto1331@yahoo.co.jp)へ。電話受付は金曜日~日曜日の午後二時~六時。