「旭川原爆被爆者をしのぶ市民の集い」が三十日(月)午後六時半から、市民文化会館小ホールで行われます。実行委員会(打本厚史ほか共同代表)の主催。

 道北で人生を終えた原爆被爆者をしのび追悼する集いで、今年で三十二回目の開催です。死没者の紹介をはじめ、歌唱、詩の朗読、合唱などを通じて、追悼とともに原爆反対、平和希求への思いを新たにします。

 今回の集いでは、長崎で被爆し、一九九〇年(平成二年)に亡くなった北村七子さんの生涯が語られます。この集いの当初からの実行委員である北村一幸さんの母親です。原爆投下後の長崎には、広島と同様、アメリカが放射線影響研究所を設けました。研究所は「調査はすれども治療せず」との批判が多い存在でした。同じ被爆者である夫・亀吉さんは調査に協力しましたが、七子さんは出向きませんでした。多くを語らなかった七子さんの思いを、一幸さんの記憶と、様々な資料から紡ぎだします。

 入場無料。問い合わせは打本さん(TEL87―2080)へ。