第五十五回目を迎えた高野夏祭りが十六日に開かれ、約二百人の子どもと大人が、恒例の「親子樽みこし」に参加。「ワッショイ ワッショイ」の掛け声で町内を練り歩いた。

 祭りは一九六三年(昭和三十八年)から行われ、大小二つのみこしは代々引き継がれて使われてきた。今回、五十五回目を迎えるにあたり、みこしの劣化が進み憂慮していたところ、高砂酒造(新居隆社長・宮下十七)が新しい樽みこしを提供してくれた。また、太鼓や幼児を載せて回るトラックの装飾も一新。地域の小学生を対象に企画した絵画コンクールで入賞した六作品を車上の看板に印刷し、樽みこしと共に約二時間をかけて町内を回った。

 みこしの出発式で沼澤久仁一実行委員長は「はじめに、西日本豪雨で被災された方へのお見舞いを申し上げたいと思います。この高野地区も低い地域です。皆さまも防災の意識を持って暮らして下さい。今回、五十五回目を迎えた高野夏祭りは、先人たちが大切に育ててくれた祭りです。私たちも後世に引き継いでいく使命感を持って、この祭りを続けて行きたいと思います」と挨拶して賑やかな祭りがスタートした。