デートDVをテーマにしたフリートークが二十一日、市民活動交流センター(宮前一ノ三)で開かれた。子どもの権利条約旭川市民会議(村岡篤子代表)の主催。市民十一人が参加した。

 DV(ドメスティックバイオレンス)は配偶者やパートナーなど親密な間柄で起こる暴力。デートDVは学生などの若者が、交際相手から振るわれる暴力のことだが、認識されずにいる場合が多い。

 デートDV防止プログラム・ファシリテーターの中島智子さんが、「デートDVとは?」と題して、デートDVの社会的背景などを解説し、その後参加者がグループになり自由に話し合った。

 中島さんは二〇〇九年にファシリテーターの資格を取得。一三年頃から、主に旭川を中心に活動。旭南高や旭工高、赤平の中学校などで定期的に講演している。

 中島さんは「DVは結婚している女性の三人に一人おり、二十人に一人が命に危険を感じたとの統計がある」「デートDVは、暴力が激しい恋愛の証であるとか、強い束縛が愛情の表れであるとかなど、ゆがんだ恋愛観がある」「DVは、自分の思い通りにさせる力による支配」「親や先生、指導者が子どもをたたいても、『暴力じゃない』と暴力を容認する風潮があるが、どんな理由があるにせよ暴力はいけない」「ジェンダー・バイアス、つまり社会的な性的差別がある。知らず知らずのうちに、性による社会的役割が刷り込まれている」などと説明した。

 現実に男女間で起こりそうな会話のやり取りを演じるロール・プレイをみた後、参加者によるフリートークで、自らの認識との差異などについて話し合った。

 デートDVをテーマにしたフリートークは、三回連続を予定。参加費は五百円。特に若い人の参加を呼びかけている。

 参加申し込みと問い合わせは村岡さん(TEL090―5987―4902、TEL・FAX 62―7215、メール bacillusman425@yahoo.co.jp)へ。