神楽地区のお祭り、音と光のファンタジー「花火インKAGURA(かぐら)」(十四日夕・美瑛川両神橋上流右岸)のステージに、今年も山崎由美子エルモラード・フラメンコ教室の舞姫たちが登場し、情熱の踊りを披露する。

 三歳からクラシックバレエを学んだ山崎さんは、フラメンコと出会って魅せられ、本場スペインに幾度も渡って修行を積んだ。一九八二年(昭和五十二年)、北の大地にフラメンコを根付かせたいと故郷の旭川に教室を開設、たくさんの教え子たちを指導して来た。

 「花火インKAGURA」への出演は二十回目になる。日が落ちた忠別川河畔のステージ、かがり火が燃える幻想的な情景の中で、華麗な衣装をまとった女性たちの舞を目当てに来場するファンも少なくない。

 今年のテーマは、「グラナダの情熱」。十五人の舞姫たちが、どこかで聞いたことがある「グラナダ」のカスタネット、憂いを帯びた「ソレア・ポル・ブレリア」、「ファンダンゴ」、「喜び」の意味の「アレグリアス」、そしてラストは全員で華やかに「セビジャーナス」を踊る。出演は午後七時ごろの予定だ。