「世界から地雷を廃絶しよう」と訴える女性グループの活動報告会が八月二十五日、じゃずそば放哉(六ノ七)で開かれた。

 NGOリズムネットワーク(上井滋子代表)は兵庫県尼崎市を拠点に活動する、女性ばかり十二人のボランティアグループ。一九九四年から活動をスタートし、二〇〇一年にひょんな縁で、旭川でホロコーストのパネル展を開催し、交流の輪が広がった。

 その後、地雷廃絶キャンペーンの活動から、地雷被害者が多いカンボジアに「バリアフリートイレ贈る」運動へと発展し、これまでに四十四基のトイレをカンボジアの農村に贈っている。今年は新たに十八基を贈る予定だという。建設費は一基日本円で五万円ほどで、現地の材料を使い、現地の人が建設することで雇用にも貢献しているとのこと。

 報告会のために、上井代表とメンバー二人が来旭。古くから親交があるFMりべーるのパーソナリティー、マダムケロコさんと上井代表が対談する形で進められた。今年一月にカンボジアを訪れて、完成したトイレを視察し、現地の人たちの声を聞いてきた上井さんが、映像を交えて、地雷の怖ろしさと、バリアフリートイレを贈り続ける意義を訴えた。

 会場には、グループを支援する人ら三十人が集まり、上井さんの報告に耳を傾けた。上井さんらは、来年一月にも、カンボジアを訪問して現地の人たちと交流する予定だという。