永山三区第二町内会(会員・三百七十世帯、加納宏毅会長)の夏祭りが八月二十五日と二十六日の両日、第三区会館前広場で行われ、多くの住民でにぎわった。

 二十五日に行われた前夜祭は子どもたちが対象。もちつきと花火大会が行われた。

 二十六日は午前十一時から午後三時ごろまで、大型トラック荷台の特設舞台で、素人演芸自慢や子ども神輿(みこし)、フラダンス、永山屯田太鼓、盆踊りなどが披露された。中でも、観客から一番声援が飛んだのが、ニューハーフショークラブ「咲樂屋(さくらや)」(三ノ六、アークヒルズビル一階)のメンバーによる踊り。舞台の上だけでなく、観客の前を走り回るパフォーマンスに大きな拍手が沸いた。

 「咲樂屋」は、これまで市内の老人ホームなどの福祉施設の慰問を続けているが、町内会のお祭り出演は初めてという。メンバー代表のむつきさんは「この日のための踊りを練習してきました。どんな場所でも、最高の踊りを披露しようと思っています」と笑顔で話した。
 町内会を構成する八班と町内の同好会が出している十五の露店は、行列ができるほどのにぎわいだった。

 祭りの実行委員長の伊藤岩夫さんは「露店は町内会の団体に限っています。収益も全部、その団体に。地元の人が使うお金は地元に還元しなくてはね」話した。

 特設舞台前の大型テントでは、町内会の住民たちが、町内の人が祭り用にと用意している丸太と長板を利用したベンチに座り、食べて飲んで、舞台を見て、楽しい一日を過ごしていた。