「自然エネルギーで地域経済の再生を!」と題するセミナーが二十七日(土)午後一時半から、大雪クリスタルホール国際会議場で開かれます。北海道の未来を拓く会の主催。
 セミナーは二部構成です。午後一時半から、ドキュメンタリー『日本と再生』(河合弘之監督・二〇一七年)のダイジェスト版(五十分)の上映会。フクシマ原発事故が起きる前から、原発の危険性を訴え、全国で原発差し止め訴訟を繰り広げてきた弁護士の河合弘之監督らによる、世界史的なエネルギー転換と実用化のドキュメンタリーです。

 第二部は、原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟(原自連)の会長で、城南信用金庫顧問の吉原毅さんが「原発に頼らない日本経済再生への道」と題して講演します。福島第一原発の過酷事故を通じて原発が人類にとって非常に危険であることを学び、小泉純一郎、細川護熙両首相らとともに原自連を創設しました。思想や信条を問わず、原発ゼロと自然エネルギー推進を志す全ての個人や団体に結集を呼び掛け、全国で講演会を開くなどの活動を続けています。

 吉原さんは、一九五五年(昭和三十年)東京都生まれ。慶応大学経済学部卒業後、城南信金に入庫。二〇一〇年に理事長に就任。理事長の年収を支店長以下の千二百万円に抑え、任期を理事長と会長の通算で最長四年、停年を六十歳として、現場による経営計画など異色の改革を断行しました。また、店舗の使用電力を東京電力から購入することをやめ、自然エネルギーなどを使う電力会社に切り替えるなどの施策を行いました。現在は原自連の会長として全国を行脚し、「原発即時ゼロを決断すれば、自然エネルギーや新世代火力などのエネルギー革命により、日本経済は発展する」と訴えています。

 講演会では、会場からの質問の時間も設ける予定です。参加費は五百円。当日会場で受け付けます。問い合わせは、事務局の塩谷さん(TEL090―1528―1862)へ。