絵手紙サークル、あさひかわ郵遊会の創立三十周年を記念する作品展がきょう二十三日(火)から、NHKハートプラザギャラリー(六ノ六)で開かれています。

 この一年間で制作した三百点以上の絵手紙を展示します。会場を入ってすぐのコーナーには、五十人ほどの会員による自画像の絵手紙を展示しています。このほか「捨てられないもの」をテーマにした絵手紙、アイヌ文様をあしらった絵手紙など、一風変わった作品も多くあります。

 代表の根本春恵さん(75)は元郵便局の職員で、絵手紙の普及はもともと仕事として携わり始めました。「でも切手やハガキの販売促進などの話はひと言もせず、商売の気持ちは表に出さずに、純粋に皆さんに楽しんでもらおうと考えて、これまでやってきました。まさか三十年も続くとは夢にも思いませんでした。いま会員の平均年齢が七十五歳で、八十歳以上の人も十三人在籍しています。会の創立時からのメンバーもいて、よく長く続けていると感心します」と感慨深げです。

 根本さんは展示の準備をしながら、「もうそろそろ潮時…と思う時もあるのですが、こうして記念展の作品を眺めていると、これで終わってはいけない、次につないで行かなければとの思いが、不思議と湧いてきますね」と話していました。

 二十九日(月)まで。入場無料。開館時間は、平日が午後九時半~午後五時五十分、土日が午前十時~午後四時。