出展作のひとつ「風の子」
W50×L30×H60(cm)

 旭川大学短期大学部教授の椎名澄子さんの彫刻展「風のうたを聴く」が十一月七日(水)から、ギャラリーシーズ(市内旭町二ノ三)で始まる。

 椎名さんは一九七二年(昭和四十七年)、札幌生まれ。東京芸大彫刻科卒、同大学院修了。現在は旭大短期大学部幼児教育科の教授を務めながら彫刻制作に取り組んでいる。ブロンズ彫刻家としては珍しい、一点制作が特徴。札幌を中心に個展や収蔵も数多く、“彫刻のまち旭川”の次代を担う気鋭の具象彫刻家だ。

 旭川での本格的な個展は初めて。新作を含めて十七点を展示する。少女を表現する作品が多く、見る者をハッピーエンドの物語の世界に誘い込むような、弾性に富む力がある。決して大きな作品ではないが、イメージの奥行きを増幅させて、広げる作品だ。

 会期中の十日(土)午後三時から、会場で椎名さんが作品を語るギャラリートークが、その後パーティーが開かれる。参加無料。

 問い合わせは、ギャラリーシーズ(TEL53―8886)へ。