フォトジャーナリスト、森住卓(もりずみ・たかし)さんの写真展「世界の片隅から~祈り」が二十五日(日)まで、鷹栖地区住民センター(鷹栖町北一ノ三)で開かれています。

 森住さんは一九五一年(昭和二十六年)神奈川県生まれ。長く沖縄の米軍基地や環境問題をテーマに取材。八三年から三宅島米軍基地問題の長期取材に入り、共著『ドキュメント三宅島』で日本ジャーナリスト会議奨励賞を受賞しています。

 九四年からは世界の核実験場の被曝者を取材。目も見えず耳も聞こえない状態で生まれて来た赤ん坊を、その両親と信頼関係を築いて撮影するなどの活動をしてきました。九五年には『旧ソ連セミパラチンスク核実験場の村―被曝者のさけび』を自費出版。売り上げは被曝者の薬代に充てました。現在は原発事故以降の福島の取材を続けています。

 この写真展では、被曝者、被曝地の写真など七十点ほどの作品を展示しています。入場無料。午前九時~午後六時。

 きょう二十日(火)午後六時半から、森住さんの講演会が同センターの多目的室で行われます。

 実行委員会代表の佐藤文俊さん(61)は「森住さんの写真には、六本足の牛、目が一つの赤ん坊など、衝撃を受ける写真が多くあります。こうした写真は刺激が強過ぎ、展示できません。森住さんの言葉で真実が知りたい方は、ぜひ講演会に来てください」と来場を呼び掛けています。

 講演会の入場料は千円(高校生以下無料)。チケットは旭川市民劇場(三ノ八緑橋ビル一号館二階)、こども冨貴堂(七条買物公園)、旭文堂(常盤通三)、田中珈琲店(末広東一ノ十四、旧沙羅茶館)で取り扱っています。
 問い合わせは佐藤さん(TEL87―2768)へ。