永山地域防犯交流会が四日、永山の市民交流センターと住民センターの二カ所で行われ、合わせて約千四百人の住民が参加した。交流センターは午前十時から、住民センターは午後一時から、それぞれ同じ内容で実施された。

 永山地域は今年度、道が進める防犯活動推進地区の地域指定を受け、実践型防犯教室や警察との協働による地域防犯パトロールなどを、市民委員会単位で実施してきた。今回の取り組みは、永山地域が一体となった取り組みを進める目的で、推進地区(事務局・永山支所)が主催した。

 交流会は四部構成で行われた。一部は、北方建築総合研究所・地域研究部の松村博文部長が「防犯活動による地域の絆づくり」と題して基調講演。松村部長は「町内会への若い人の参加が少ない。防犯活動への取り組みが、町内会に参加していない人たちへのアプローチを進める突破口となる」と解説した。

 二部は、道警音楽隊三十八人によるコンサート。参加者からは「アンコール」の声があがっていた。

 三部は、道環境生活部くらし安全局生活安心グループの山口宏典主幹が「子どもの安全を見守る運動」と「あいさつ、みまもり、たすけあい運動」の二つを柱とする「安全・安心どさんこ運動」について説明した。

 四部は、道警旭川東署生活安全課の署員が特殊詐欺防止の寸劇を披露した。

 プログラムは約二時間にわたり、屋外ではパトカーの展示も行われた。