日章小学校(六ノ五、鎌田優子校長)の三年生九人が六日、社会の授業で菓子店の「にちりん」(八条買物公園)を見学に訪れた。

 子どもたちはまず、店内奥にある工場で、職人がどら焼きの皮を焼く様子をガラス越しに見学した。続いてお店の人に「どんな種類のお菓子を作っていますか」「人気の商品は何ですか」「どのくらい売れますか」「売れ残ったらどうするんですか」など、用意してきた質問をして、お店の人の答えを熱心に書き留めた。

 どら焼きに、あんこを詰める作業も体験した。使い捨てのヘアキャップと手袋をして準備完了。一枚の皮にあんこを載せて、もう一枚の皮を重ね、分銅のはかりで量りながら、あんこの量を調整して、ぴったり百㌘になるように作る。一番最初に体験した小林晴人君は「初めてでしたが、作り方を教えてくれて、うれしかったです」と笑顔で感想を話していた。完成したどら焼きは、お土産として持ち帰った。

 同校の子どもたちが、にちりんを社会見学するのは、昨年に続き二回目。にちりんの井上俊一さん(57)は「子どもたちがものづくりの仕事場を見るのは、とても大切なことだと思います。子どもたちの記憶に残る体験になってくれればうれしいですね」と話していた。