市民にもっと小熊の作品に親しんでもらおうと、小熊秀雄賞市民実行委員会(橋爪弘敬会長)が四季に合わせて企画開催しています。
 十七回目の今回は、詩誌「フラジャイル」(柴田望代表)の同人たちが小熊の詩、「しゃべり捲くれ」「黒い洋傘」「マヤコオフスキーの舌にかわって」などのほか、小熊にちなんだ自作の詩を朗読します。

 名付けて「リッジ リーディング」。「リッジ」とは、英語で「畦」の意味。常磐公園に建つ小熊の詩碑には、「ここに理想の煉瓦を積み/ここに自由のせきを切り/ここに生命の畦をつくる/つかれて寝汗掻くまでに/夢の中でも耕さん」という小熊の遺稿の一部が刻まれています。

 フラジャイルは、旭川で七十二年の歴史を刻んだ詩誌「青芽」の後継誌として昨年十二月に創刊しました。これまでに四号を刊行しています。

 朗読するのは同人の富田正一、柴田望、木暮純、冬木美智子、荻野久子、佐々木虎力、林高辞、小篠真琴、伊藤菜乃香(以上敬称略)ほか。
 また、特別動画「小熊秀雄の旭川」も上映します。

 入場料は五百円(会員は三百円)。申し込みの必要はありません。当日、直接会場へどうぞ。問い合わせは、市民実行委員会事務局(八ノ六あさひかわ新聞内・TEL27―1577)へ。