東川町在住のアマチュア写真家、中野實さん(78)の個展「道北四十一市町村庁舎展」がきょう五日(火)から、NHKハートプラザギャラリー(六ノ六)で開かれている。

 北は稚内から南は占冠まで、道北四十一市町村の庁舎を撮影。上の方を小さく歪ませずに写す「アオリレンズ」で撮り、さらにパソコンで補正した。建物の垂直方向がきれいな直線になっているのが見どころだ。「各地の庁舎を訪れて、それぞれのまちの豊かさ、文化の違いに気付く機会にもなった」と中野さん。

 中野さんは個展の開催にあたり、「写真だけでは面白くない」と、四人の知人にコラボレーションを依頼した。それに応えて、江口建二さん(油絵)が利尻町役場を、大塚孝司さん(切り絵)が美瑛町役場を、中西トメさん(ちぎり絵)が名寄市役所を、藤林利朗さん(点描)が東川町役場をそれぞれ制作。ユニークで個性的な四つの作品が写真展に華を添えることになった。

 十一日(月)まで。問い合わせはNHKハートプラザギャラリー(TEL24―7000)へ。