「理由を考える」「独力で学ぶ」力を養うための私塾を立ち上げた齋藤敏文さん(60)の話を聞く小さな会が十三日(水)午後一時半から、こども冨貴堂(七条買物公園)二階で開かれます。子育て世代のお母さんらでつくる「空とぶテーブルクロスの会」の主催です。

 齋藤さんは、サラリーマンや印刷会社の社長を経験した後、独学で行政書士と社会保険労務士の資格を取得。社会保険労務士として仕事をする中で、労働生産性・働き方改革の行方に大きな危機感を持つと同時に、学習ボランティアとして中学生を教える経験から、学びの現場や教育の現状に強い懸念を抱いています。

 齋藤さんは、あさひかわ新聞に掲載された寄稿(一月十五・二十二・二十九日号)で、主に中学数学を使って、「子どもが独力で学ぶ力を養う」「大人が生産性を向上させるために必要な論理的思考を身につける」ことへの支援を目指し、「パッチワーク北海道」という法人を立ち上げ、「あスクール」という私塾開設の準備を進めていると書き、「一緒に取り組みましょう」と呼び掛けました。

 主催するテーブルクロスの会は、二〇一一年の「フクシマ原発事故」で、旭川に母子避難してきた若いお母さんたちが安心して語り合える場として生まれました。あさひかわ新聞で齋藤さんの寄稿を読んだ子育て中のお母さんが、「直接話をお聞きしよう」と企画した集いです。

 誰でも参加できます。会費は三百円。問い合わせは、こども冨貴堂(TEL25―3169)へ。