「盲導犬ユーザーも一緒に雪遊び」と、題するツアーが六、七日、行われた。冬まつり会場、冬の動物園などを訪れ、冬の旭川観光を満喫した。
 様々な障がい者のツアーを行う、カムイ大雪バリアフリーツアーセンターが企画。車いす紅蓮隊やチーム紅蓮のメンバーがサポートした。
 旭川と札幌から、盲導犬ユーザー三人、弱視の障がい者二人と、介護者三人の合計八人が参加した。

 一日目は、旭川駅前のゆっきリンクで約五十分間、スケートを楽しんだ。

 このあと、旭川冬まつり会場に移動して雪像を見学。百㍍の滑り台「ぶんぶんスライダー」を体験。旭川市科学館「サイパル」では、低重力状態を模擬体験できるムーンジャンプなどを体験した。最後は雪あかりの点灯式にも参加した。

 翌日は旭山動物園でペンギンの散歩を見学したり、隣接する雪の村でスノーラフティング、圧雪車で頂上まで上り、旭川の冬を楽しんだ。

 ツアーを企画・担当した同センターの松波正晃さん(30)は、自身も車いすユーザーだ。「盲導犬のトイレと食事、暖かい場所の確保など、今後の課題が見つかりました。初めてでしたが、みなさん喜んでくれました」と話した。

 チーム紅蓮のメンバーで、盲導犬のハナを連れて参加した舘石昌浩さん(45)は、松波さんと事前にツアー先を下見した。チーム紅蓮で仕事をして一年になろうとしている舘石さんは、「八年前に目が悪くなって、冬のイベントや動物園に行くことは諦めていました。ガイドに分かりやすく説明してもらって、すごく楽しめました。これが広がって、夏のイベントにも参加できると良いですね」と話していた。