小熊秀雄賞市民実行委員会(橋爪弘敬会長)は十六日、第52回小熊秀雄賞の最終選考会にノミネートされる七作品をホームページで発表した。

 賞は、旭川ゆかりの詩人・小熊秀雄(一九〇一―一九四〇)を顕彰し、日本の現代詩の発展に寄与することを目的に一九六八年(昭和四十三年)に創設され、全国の詩人にとって憧れの賞の一つになっている。正賞は「詩人の椅子」。副賞は三十万円。

 対象は二〇一八年一月から十二月までに刊行された詩集。全国から百十点の応募があった。実行委員会による一次選考と選考委員による二次選考を経て、最終選考会にノミネートされたのは、次の七作品。

 ・『枇杷の葉風土記』(若尾 儀武・藤沢市)
 ・『サラム ひと』(崔 真碩・東広島市)
 ・『雨の巨人』(友理・名古屋市)
 ・『芭露小景』(本田 初美・紋別郡湧別町)
 ・『旅の文法』(柴田 三吉・東京都)
 ・『無刻塔』(門田 照子・福岡市)
 ・『刀利』(谷口 典子・東京都)

 最終選考会は、四月六日(土)午後三時から、和風旅館「扇松園」(市内高砂台三)で、実行委員会に公開する形で開催する。

 選考委員は、アーサー・ビナード(詩人・エッセイスト)、佐川亜紀(詩人)、堀川 真(絵本作家・名寄市立大准教授)、松井晶彦(演出家)の四氏。