小説家や劇作家、音楽家など様々な肩書を持ち、“奇才”と言われた中島らも原作の舞台「子どもの一生」の公演が二十七日午後七時と二十八日午後二時からの二回、市民文化会館(七ノ九)小ホールで行われます。 

 一九九〇年に中島らもの脚本でシアタートップス(東京)で初演されました。二〇〇三年には、小説としても出版され評判を呼んだ作品です。

 今公演は、旭川で演劇活動を続ける山本幸枝さんの脚色・演出です。キャストも旭川市内の劇団で活動する役者を中心に構成され、原作の「笑顔のままに凍りつく」のキャッチコピーのとおり、笑いと恐怖に溢れる舞台です。

 物語は、滞在型の臨床心理の診療所が一軒と灯台しかない、とある小さな島が舞台。社会でストレスを抱えた人たちが、携帯電話もインターネットも繋がらないこの場所に、悩みを解消するためにやってくる。そして、隔離された状況下に身を置き、自由だった「こども」時代を追体験することで、ストレスの解消をしていく。患者たちは、徐々に、屈託のない「こども」になっていき、やがて「ある遊び」を始める――。

 PG十二指定(小学生以下の子どもが観劇する際、保護者の助言・指導が必要。鑑賞にはなるべく保護者同伴がお勧めの作品)です。

 前売りチケットは千八百円(当日二千円)。問い合せ・チケットの購入は高井さん(TEL090―6875―4020)まで。