北海道コカ・コーラボトリング(札幌・佐々木康行社長)が、「あさひやま“もっと夢”基金自動販売機」売上金の一部を旭山動物園に寄付する贈呈式が十三日、同園内の「やすらぎの森」で行われた。二〇一八年度の寄付は八十三万八千八百二十七円で、累計は五百七十六万二千六百七十五円になった。

 コカ・コーラは〇八年に市と結んだ「魅力あるまちづくりに関する基本協定」に基づき、一一年九月から、旭山動物園を訪れる子どもたちの未来を応援しようと、夢基金自動販売機の設置を進め、設置先が売上の中から寄付率を決め、同社が取りまとめて同園に寄付してきた。市内には五十四台の自動販売機が設置されている。この日の贈呈式には、自動販売機設置先の旭川実業高校や西山坂田電気、大雪地ビール、花本建設、須田製販旭川支社、市水道局の代表者も参加した。

 コカ・コーラの川村雅彦取締役が坂東元園長に目録を贈呈。その後、坂東園長が川村取締役に感謝状を贈った。設置先の六団体にも川村取締役から感謝状が贈られた。

 坂東園長は「一八年度の夏期間は震災の影響もあり入園者は減りましたが、冬期間は順調に推移しました。今年度、フラミンゴの施設も完成し、久しぶりに来園者にすべての動物を見てもらうことができます。どこの動物園でもやっていないことを、これからも地道に続けていきます。ご寄付は、園の整備などにしっかりと使わさせていただきます」と感謝の言葉を述べた。

 川村取締役は「一一年にスタートしたこの活動は八年を迎え、皆さんのご協力で寄付が五百万円を超えることができました。未来に向け、もっと多くの皆さんのご協力を仰ぎながら、継続していきたい」と語った。