廣野組(田中実社長)の創業百周年を祝う記念祝賀会が五月二十五日、アートホテル旭川で開かれた。市内外の土木建設業関係者ら約三百人が集い、百年の節目を祝った。

 同社の創業は一九一九年(大正八年)。冒頭、百年の歩みを紹介するスライドが上映された。続いて田中社長が、「大正、昭和、平成と激動の時代を生き抜いて来られたのは旭川市民をはじめ、皆さんのお陰。次の百年を目指し、社員一丸となり一歩一歩社会資本の整備とモノづくりに取り組みます」と挨拶した。

 来賓の西川将人市長は「廣野組さんには旭川の社会資本整備に大変お世話になりました。また業界をけん引する企業として、なくてはならない存在。今後の発展をご祈念します」とお祝いの言葉を述べた。

 旭川建設業協会の川島崇則会長は「良作社長は一代目、忠雄社長は八代目の協会会長を務めて頂いた。業界はもとより経済界のリーダーカンパニーとしてますますの発展を祈ります」と同社の業績を称えた。

 旭川商工会議所の新谷龍一郎会頭の「百年おめでとうございます」の乾杯の音頭で祝宴が始まった。

 同社は、百周年の記念として市立旭川病院に訪問看護用車一台と車椅子十七台、旭山動物園にエゾタヌキ放飼場を寄贈。総額一千万円に相当する。また、社員ら百三十八人が献血を行った。