「働きたいけれど、自分がどんな仕事をしたいのかよく分からない」「仕事が長く続かない」「働いていく自信がない」――。そんな悩みを持つ若者の就労を「あさひかわ若者サポートステーション」(通称サポステ・二ノ七 マルカツデパート五階)が支えている。

 「サポステ」は厚生労働省の事業として実施され、全国に同様の機関は百七十五カ所ある。旭川のサポステでは、上川・宗谷・留萌管内に住む、十五歳から三十九歳までの働きたいと思っている人を対象に、四人のスタッフが「ハローワークに行くまでのサポート」を行っている。

 専門的な就労相談のほか、ステップアップのための各種セミナーや職場体験の機会の提供など、地域支援機関や民間団体と連携し、一人ひとりの悩みや困難の解消に向けて、段階に合わせた支援を実施。就職してからも、職場への定着を図るための支援が続く。利用や相談は無料だ。

 五月には、コミュニケーションやメンタルヘルスをテーマにしたセミナーや、応募書類作成、面接トレーニングのほか、保護者会も実施された。今月も同様のセミナーのほか、二十日(木)には合同企業説明会体験ツアーが予定されている。

 統括コーディネーター・CDAキャリアカウンセラーの櫻田智之さん(57)は、「我々の役目は伴走することです。相談者と一緒に考えながら取り組んでいます。仕事に就きたいけれど就けない、という悩みを抱えている方は、一度お話を聞かせていただければ」と話す。

 開館は、火曜日から土曜日までの午前十時から午後六時。年末年始休館。問い合わせは、あさひかわ若者サポートステーション(TEL73―9228、FAX25―0357、メール asasapo@career-bank.co.jp)へ。