「写真と絵による二人展」が二十五日(火)から、ギャラリー・ジン(一ノ六、クリスタルビル)で始まります。旭川を拠点に活動するアマチュア写真家・中野常之さんと画家・イラストレーターの三井ヤスシさんは、義父と娘婿(むすめむこ)の関係。「親子の部屋」と題して企画したコラボ展です。

 中野さんは一九四〇年、樺太生まれ。元中学校の教師です。フォト集団「北限」のメンバーで、日本カメラ・カラープリントの部金賞(二〇一五年二月号)など受賞多数。二〇一一年三月の東日本大震災の後、たびたび被災地を訪れて、生々しい傷跡や復興の様子をカメラに収めてきました。

 三井さんは、一九七六年、山梨県生まれ。フクシマの原発事故を逃れて家族とともに妻の実家がある旭川に移り住みました。

 一貫して、苦しい立場に置かれている被災者のこと、地震多発国・日本に住んでいることなど、湧き上がるたくさんの思いを「家族の物語」と題して表現しています。二〇一三年、出版社のミツイパブリッシングを立ち上げ、妻の葉子さんとともに、出版活動も展開しています。

 中野さんが「記憶の交叉(78歳・旅日記・そしてときどき…)」など写真を三十点、三井さんが新作を中心に絵を二十五点ほど出展します。

 三十日(日)まで。入場無料。午前十一時~午後七時(最終日は午後四時)まで。問い合わせは、ギャラリー・ジン(TEL29―3000)へ。