ドキュメンタリー『最後の一滴まで―ヨーロッパの隠された水戦争』(二〇一八年/ギリシャ/五十九分)の上映会が二十九日(土)、サン・アザレア(六ノ四、勤労者福祉センター)で行われます。市民グループ「チーム今だから」の主催。

 一九九〇年以降、途上国・先進国を問わず多くの国や自治体で水道が民営化され、多国籍企業が利潤を得てきました。しかし、二〇〇〇年以降は、パリ市やベルリン市をはじめ世界各地で水道の再公営化が進んでいます。

 一方日本では、二〇〇〇年以降に水道事業への民間参入の道が開かれ、昨年十二月には、自治体が水道事業の運営を民間企業に委託する「コンセッション方式」の導入を可能にする改正水道法が成立しました。

 再公営化を選択したパリ市、ベルリン市。水道民営化を含む財政再建案を押し付けられるポルトガル、ギリシャ、アイルランド、イタリア。ヨーロッパの人々の経験は、水道民営化へと進む日本の私たちに大きな示唆を与えてくれます。

 上映は、①午前十時、②午後二時、③午後七時の三回。

 前売りチケットは、八百円(当日千円)。大学生・障がい者四百円。高校生以下は無料。こども冨貴堂(七条買物公園・TEL25―3169)で扱っています。