旭川機械金属工業振興会(佐々木通彦会長)が二十日、旭川市工業技術センターにクレーンを寄贈した。

 同センターは二〇一七年に鋼板を切断するレーザー加工機を導入したが、鋼板を加工機に載せる作業は人力で行っていた。鋼板の重量が数百㌔にも及ぶため、センター職員の安全と作業効率向上のため、百万円相当のクレーンを贈ることにした。荷重一㌧まで運ぶことができる。 佐々木会長と西川将人市長が相互に目録と感謝状を贈りあった後、作業室でクレーンの操作と加工機を使った作業を見学した。

 西川市長は「素晴らしいものをありがとうございました。大事に使わせて頂きます」とお礼を述べた。佐々木会長は「工業技術センターの仕事は、我々業界の発展につながる。活用していただけるとありがたい」と話した。

 同センターによると、このレーザー加工機の利用率は非常に高く、昨年度は四十三社が利用、稼働は三百二十一件、六百七十八時間に上るという。

 同センターの村尾剛行所長は、「鋼板の重いものだと五百㌔を超える。クレーンは本当にありがたい」と感謝していた。