「ホテルウィングインターナショナル旭川駅前」(宮前七)が一日、オープンした。フォーブス(本社・東京)が全国で展開している三ブランドホテルの一つで、三十一店舗目。道内では千歳、苫小牧に次いで三つ目だ。

 同ホテルは昨年九月撤退した「藤田観光ワシントンホテル旭川」をリブランドした。客室はシングルとセミダブル中心に二百六十室、収容人数は約四百八十人。「北海道のグルメ朝食が自慢の『食泊ホテル』」がコンセプト。新鮮な海産物や旬の農畜産物のほか、旭川名物の新子焼きやジンギスカン、旭川焼きそばもそろえた朝食ビュッフェを提供する。

 旭川進出の理由を、「何より、駅前という立地条件であること。東南アジアの訪日外国人は、これまでシーズンオフだった冬期間を好むことから、旭川は最適地」と同社は説明する。

 駅前の一等地で稼動を開始した同ホテルの部屋数は、旭川の中心的なホテルの一つ、アートホテル旭川(六ノ七)とほぼ同数。業界は現在、高い稼働率を維持しているものの、市内のホテルは少なからぬ戦略の変更を余儀なくされることになる。