車いすユーザーを対象にした「UDタクシー」の乗車体験と勉強会が六月十八日、カムイ大雪バリアフリーツアーセンター(東旭川町旭正)で行われた。協同組合旭川ハイヤー協会(柏葉健一理事長)の協力で、乗り降りを体験しながら問題点などを探った。

 タクシー事業者と利用者がともに「誰にもやさしい旭川」を目指し、その取り組みを広く市民に知ってもらうのが目的だ。

 ハイヤー協会が国交省認定のユニバーサルデザイン車輌「ジャパンタクシー」と「NV200バネット」の二台を用意した。運転手がスロープを設置して、車いすユーザーが乗車し、ユニバーサルデザインタクシーに対する理解を深めた。また、様々な障がい程度を持つ、車いすユーザーがいることを運転手に改めて知ってもらった。

 柏葉理事長は「バネットは後ろから乗る乗降性を重視しています。ジャパンタクシーは横から乗降するので歩道から乗ることができ、安全性重視です。利用される時は、配車センターに連絡して予約してください」と話した。

 障がい当事者で、重い障がいを持つ人が地域で生活することや、ひとり暮らしを実現するために活動する、自立生活センター・ラピタの佐藤祐代表は、バスやタクシーを利用して移動することが多い。「乗り心地は良かったです。観光の場合は乗り降りが多く、大変だと思います。乗り降りする時に、ドアが開いたままなので冬だと寒そうですね」と感想を話していた。