岡山県牛窓(うしまど)にある牡蠣工場の日常を記録したドキュメンタリー映画『牡蠣(かき)工場』(二〇一五年、百四十五分)の上映会が、十四日(日)、まちなかぶんか小屋(七条買物公園)で行なわれます。まちなかぶんか小屋のドキュメンタリーナウⅦ・特集“「隣」までの距離(ディスタンス)――他者と共に住まう”の第一弾です。

 岡山は日本でも有数の牡蠣の産地。牛窓の牡蠣工場では、過疎化による労働力不足で、中国人を迎え始めた工場もある。東日本大震災の影響で、宮城県から移住してきた一家が継ぐことになった工場もその一つだ。しかし、中国人は言葉や生活習慣が異なり、隣の工場では早々に脱落者も。牡蠣工場の運命は――。

 グローバル化、少子高齢化、過疎化、震災の影響などの大きな問題が、牡蠣工場という小さな世界に縮図として浮かび上がります。ロカルノ国際映画祭に正式招待、世界の映画評論家から絶賛された作品です。

 上映は、①午前十時半②午後三時③午後七時の三回。

 前売りチケットは千円(当日千二百円、会員・学生は二百円引き)。まちなかぶんか小屋、こども冨貴堂、ジュンク堂書店旭川店で取り扱っています。

 問い合わせと予約は、まちなかぶんか小屋(TEL・FAX23―2801、メール bunkagoya@sky.plala.or.jp)へ。