日本ペップトーク普及協会の浦上大輔さんによる講演が六月二十九日、地場産センター(神楽四ノ六)で行われた。日本ペップトーク普及協会の主催。

 ペップトークは、試合前に監督やコーチが選手を励ますために行う短い激励のスピーチで、米国のスポーツ界で生まれた。「ペップ」は英語で、元気・活気・活力の意味を持つ。ポジティブな言葉を使ったコミュニケーションスキルとして、日本の企業や学校、スポーツ団体などでも導入されている。

 この日は大人と子ども合わせて二十五人ほどが集まった。約半数が何らかの形でペップトークを知っており、旭川近郊だけでなく、講演会があると知って美深町からかけつけた参加者もいた。

 最初に、近くの席の人との自己紹介が行われた。相手を励ます表現として拍手が奨励され、一人が話し終わるごとに周りが拍手を送ると、会場は一気に明るくポジティブな雰囲気になった。

 浦上さんはペップトークに出会ったきっかけや励ますコツを説明。自身の娘が中学受験したときや、少年野球チームが試合に臨んだときにどうやって励ましたのか、実例を披露した。約二時間の講演で参加者は、簡単なワークやディスカッション、映像などでペップトークを体感しながら実践方法を学んだ。

 旭川龍谷高校教諭の松岡英樹さん(48)は「ペップトークについては知っていましたが、子どもたち、そして家族にもどんな言葉をかけたらよいのか、改めてヒントをもらいました。機会があれば、保護者や指導者にも聞いてもらいたいと思います」と話した。