原爆の絵展が八月六日(火)から、アッシュ・アトリウム(一ノ七買物公園)で始まります。原爆の絵をみる会(吉田勝弘代表)の主催。

 「原爆の恐ろしさを後世に伝えたい」――一九四五年八月六日広島原爆を体験した人たちは被ばく直後の恐ろしい光景が眼底に焼きついたまま消えませんでした。この光景をどうしても後世に伝えなかったら死んでも死にきれない。そんな思いが込められた絵が、広島平和記念資料館に三千枚以上保管されています。

 その中から六十枚を借り受けて開く「原爆の絵展」は、今年で二十回目になります。多くの絵には、被ばく者が当時の状況を思い起こして書いた文章が添えられています。〝地獄〟を身をもって体験した市民の手による原爆の記録。核兵器が人間に何をもたらすか、核廃絶を願い、平和の尊さを確認するための絵画展です。

 主催者は「大人も子どもも、家族ぐるみで会場にお越しいただき、これらの絵を描いた人々の願いや魂の叫びを受け止めてください」と呼び掛けています。

 十日(土)までの午前十時から、午後六時まで。観覧無料。問い合わせは、事務局の工藤さん(TEL52―7016)へ。