「旭川原爆被爆者をしのぶ市民の集い」が、きょう三十日(火)午後六時半から、市民文化会館小ホールで開かれる。

 三十三回目の今年は、「帰れない遺骨―原爆供養塔の守り人をたずねて」と題して、東京在住のノンフィクション作家堀川惠子さんが講演する。

 実行委員会(打本厚史ほか共同代表)の主催。道北で人生を終えた原爆被爆者をしのび追悼する集い。死没者の紹介のほか、詩の朗読、合唱などを通じて、故人をしめやかに追悼するとともに原爆反対を訴える。

 講演する堀川さんは広島生まれ。「死刑の基準―『永山裁判』が遺したもの」(評論社・二〇一〇年)で講談社ノンフィクション賞、「裁かれた命―死刑囚から届いた手紙」(講談社・二〇一一年)で新潮ドキュメント賞など驚異的な取材力で執筆された著書は、数々の賞を受賞している。

 今回の集いでは、大宅壮一ノンフィクション賞を受賞した「原爆供養塔―忘れられた遺骨の七十年」(文藝春秋・二〇一六年)について、供養塔建立までの経緯や、塔の地下に納められた遺骨の遺族を探し続けた供養塔の守り人、故佐伯敏子さんのことについて話す予定だ。

 入場無料。問い合わせは打本さん(TEL87―2080)へ。