旭川信用金庫(原田直彦理事長)が五日、子どもたちがお金について考える講座「キッズマネーアカデミー」を同金庫本店で開いた。午前と午後の二回に分けて、小学五・六年生九十五人が参加した。

 講座の冒頭、原田理事長は「お金は命の次に大切なものと言われるが、色々なトラブルを引き起こす怖さもあります。これからはキャッシュレスと言われ、お金自体を動かすことが減るかもしれませんが、お金に対する考え方や大切さは変わりません。今日は、楽しく積極的に参加してもらって意義のある二時間にしてもらいたいと思います」と挨拶。約二時間の講座がスタートした。

 講座は、六人ずつのグループに分かれ、自己紹介から始まり、スクリーンを使ったお金の歴史を学ぶ座学や、お金にまつわるクイズ、模擬紙幣を数える札勘(さつかん)など五つのプログラムを行った。模擬紙幣を実際に手にした札勘では、同金庫スタッフが「数え方は、横勘と縦勘の二つあります」と模範演技。子どもたちはスタッフの指導を受けながら、一生懸命取り組んだ。

 札勘を体験した藤本優くん(11)は「職員の方は簡単にやっているように見えるけど、難しかったです。出来る人は凄いと思いました」と笑顔で話した。