絵本作家・あべ弘士さんの『ライオンの風をみたいちにち』(佼成出版社/二〇一八年)の原画展がギャラリープルプル(七条買物公園)で開催中だ。

 『ライオンの風をみたいちにち』は、ライオンのお父さんが登場する人気シリーズの四冊目。十五年ぶりの新作だ。あべさん自身が何度も訪れたアフリカでの体験が、各所に反映されている。

 夏休みということもあり、たくさんの人が全国から訪れている。絵本のページのシーンを楽しむだけでなく、小さく描かれている動物の細部の表現を楽しんだり、動物の数を数えたりと、それぞれの方法であべさんの描く世界を味わった。

 「雨、そして風、空、大地の色が鮮やかで、色の出方は原画ならではです。夏の最後に、見えない風を感じに来てください」とギャラリーの齊藤琴乃さんは話す。

 館内では、旭川信用金庫本店や市のごみ収集車など、市内であべさんの作品を見られるポイントを紹介するパネルも展示している。
 また、「どうぶつの顔販売会。」も実施中だ。いろいろな動物を正面から描いた作品が並ぶ。

 三十一日(土)までの午前十時から午後六時。入場無料。月・火曜日はお休み。